THAT'S 法政二!

高校授業紹介14 -高2保健体育-

高等学校
THAT'S 法政二!

 現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に付けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回はある日の高校2年生の保健体育科の授業を見てみましょう。

Q.今日の保健体育科の授業では、どんなことに取り組んでいますか?

 

 高校2年生の体育ではアルティメットとバレーボールの授業を行っています。授業では通常のルールでゲームを行うことはせず、様々な制約が課された中でプレーします。制約が課されたゲームは、他者と協力しなければ上手くプレーできないようになっているため、通常のルールのゲーム時よりも一層のコミュニケーションが必要になります。

 また、技術練習を行うときにも、さまざまな制約を設けて練習を行うようにしています。通常の姿勢とは異なる姿勢でディスクを投げたり、ボールをトスしたりしています。「人間は同じ動作を繰り返し行うことができない」という特性に基づき、様々な条件下で練習ができるよう工夫しています。

Q.保健体育では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?

 

 上記のように、制約が課されたゲームを通じて他者と協力しなければ解決できないような場面を作りだし、社会性や問題解決能力の獲得を狙っています。また技術練習では、個々のやりやすいやり方を発見できるように、練習の条件を変える中で試行錯誤する力の獲得を狙っています。

 また、アルティメットはセルフジャッジ制をルールとして取り入れており、審判がいません。審判がいない中でも、ルールをもとに自分たちでジャッジしていく必要があります。アルティメットの授業を通じて自治的な能力も身に着けてほしいと思っています。

 いかがでしたか? 法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。

 ※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。