THAT'S 法政二!

高校授業紹介11 -高校1年情報-

高等学校
THAT'S 法政二!

 現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に付けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回はある日の高校1年生の情報科の授業を見てみましょう。

Q.今日の情報の授業ではどのようなことに取り組んでいますか?

 今日の授業では、1年間の授業の集大成である班ごとのプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションはこちらが設定している3つの大テーマ(「情報化社会におけるメディアの問題」「情報技術の発達と人々のくらし」「情報化社会における環境問題のとらえ方」)の中から1つ選び、さらにそれを深めていくためのサブテーマを設定して、発表していきます。

 この発表準備を通して、「信頼性の高い情報・客観性が高い情報などをどう集めるのか」「集めた情報を利用するためにどのような手法をとれば良いのか」「集めた情報を使用するにあたり、著作権上問題は無いか」「情報を発信していく際に、どのような点で気をつけなくてはいけないのか」など多岐にわたって学習していきます。

 さらに、このプレゼンテーションを補完するものとして、個人個人が担当する部分で調べた資料などを用いて、個人単位で論文を書き上げていきます。

Q.情報科では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?

 「情報」の授業と聞くと、コンピュータの使い方やプログラミングを中心に学ぶと思われがちですが、情報を学ぶ本質はそれだけでは無いと考えています。今の高校生たちは多様な情報が行きかう社会の中で日々生活をしています。その中で自分に必要な正しく信頼性の高い情報をどのように集め、加工・分析し、どのような手段で発信していくのかを学ぶことが大切であると考えています。

 そして、その内容を総合的に学習する手段として、プレゼンテーションを行うことを一つの大きな学習の柱としています。この準備の過程において、ワープロ、表計算、プレゼンテーションのソフトウエアなどの操作、図書・ネットでの検索、資料の収集・吟味から発表の構成の仕方、個人論文における文献の利用方法や引用の仕方等を年間を通して学んでい来ます。

 こうした取り組みの中で「情報をどう集め、どう加工・分析し、どう発信していくのか」という我々が大切だと考えているものを身に着けていってほしいと思っています。

 いかがでしたか?法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。

※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。