THAT'S 法政二!

高校授業紹介6 -高3文系クラスの数学-

高等学校
THAT'S 法政二!

 現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に着けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回は高校3年生文系クラスの数学科のある日の授業を見てみましょう。

Q.高3文系クラスの数学の授業では、どんなことに取り組んでいますか?

 高1、高2で学んできた数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bを踏まえ、「問題解決ツールとしての数学」として、幅広い応用問題について学習していきます。1学期は、線形計画法(数Ⅱ軌跡と領域)、数理モデルとしての漸化式・複利計算(数学B数列)、数列の極限と無限級数(数学Ⅲ極限)、分数関数と無理関数のグラフ・微分計算(数学Ⅲ分数式、指数関数、対数関数)、微分法による4次関数のグラフ(数学Ⅲ微分法の応用)を扱いました。2学期は、数学Bの確率分布、統計的推測を学んだ後、行列(加法、減法、定数倍、乗法、逆行列、行列を用いた連立1次方程式の解法)を学習する予定です。

Q.このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?

 昨今、IT技術の急速な発達により、さまざまなデータを効率よく収集・解析し、利用することがスポーツやビジネスでの勝利には不可欠となっています。また、数学的方法の人文・社会科学への浸透もめざましく、数理社会学、数理政治学、数理言語学、数理心理学などの新しい学問分野が、隆盛を極めています。こうした状況を踏まえ、高校3年文系数学では、文系学部に進学した際にも役立つ「思考ツール」としての数理・数量分析の考え方および初歩的な技法を身につけて欲しいと考えてカリキュラムを組んでいます。

 

いかがでしたか?法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。

※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。