法政二高の高校3年生は、1~2講座の「必修選択講座」を履修します。この必修選択講座は、各教員が専門性をいかして講座を開く大学のゼミのような少人数の授業です。多種多様な講座の中から、生徒が自らの興味・関心や問題意識に応じて講座を選択し、より広く深く学習することができます。
今回は、美術科の講座として開講されている「美術Ⅲ」について紹介します。
Q.「美術Ⅲ」はどんなことを勉強する講座ですか?
「美術Ⅲ〔デザインと絵画〕」は、美術に興味・関心が強く、より高い目標に向かって学びたいと感じている生徒に向けた講座です。少人数での作品制作が中心ですが、西洋と日本の美術史についても鑑賞を兼ねて学習しています。
実技については、デザインと絵画の平面作品の制作をしています。デッサンで基礎的な技術の習得も図りながら、前期では平面構成を、後期はで、各自の要求に基づいたテーマでの絵画制作をメインとしています。平面構成は、各自の選択、判断領域がある程度限られますが、絵画制作については各自に任せられる点が多いので、悩むこととなりますが、充実感も大きいと思います。美術史は、毎回の授業の始めに20分程度スライドで作品を見ながら学習しています。
平面構成
Q.「美術Ⅲ」の特徴的なレポートや、取り組みについて教えてください。
今年度は、先生方の似顔絵制作も行いました。
・特徴をつかむ
・単純化をする
・形を整理する
などの造形要素は含んでいますが「お遊び課題」と言いながら、楽しく取り組みました。とても魅力的な作品となり、完成作品はシールにして配布しました。モデルとなった先生方にプレゼントした人が多かったようです。
似顔絵
選択での学びが、物事をしっかりと見つめ、感じ取り、考え抜く事。生活の中に美を見出すとともに、前に踏み出す主体性、創造性に少しでもつながればと思います。
絵画制作
いかがでしたでしょうか?今回の「美術Ⅲ」を含め、法政二高では例年 40~50 個もの必修選択講座が開かれていて、それぞれ工夫がこらされた授業が展開されています。
今後もさまざまな選択講座について紹介していきたいと思います。
※開講される選択講座や、その内容は年度によって異なります。