THAT'S 法政二!

高3選択講座リレー15 ~シミュレーション入門~

高等学校
THAT'S 法政二!

 法政二高の高校3年生は、1~2講座の「必修選択講座」を履修します。この必修選択講座は、各教員が専門性をいかして講座を開く大学のゼミのような少人数の授業です。多種多様な講座の中から、生徒が自らの興味・関心や問題意識に応じて講座を選択し、より広く深く学習することができます。
 今回は、情報科の講座として開講されている「シミュレーション入門」について紹介します。

Q.今日の選択授業ではどのようなことに取り組んでいますか?

 今日の授業では、前期授業の総合課題である前期個人指定課題に取り組みました。

 29個の異なる指定課題のうち、1つを抽選で指定され、それに対して個人個人で取り組むという課題です。課題の中身としては、生物の生存率やダムの貯水量、学園祭におけるかき氷の販売、モンテカルロ法によるπの値の算出など多岐にわたります。

 これらの課題を考えて行くにあたり、まず「何のために行い、何を求めたいのか」を明確に把握していきます。それが出来たら、それを行うために何が必要なのか、どういう動きになるのかを図的なモデル(「図式モデル」という)として作成し、それを数式化(数式モデル)していきます。そしてこの数式モデルを元にシミュレーションを行っていきます。

Q.情報科では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?

 シミュレーションには必ず目的があります。「何のために」行うのか、常にそれを考えながら行う必要があります。今までいくつかのシミュレーションの課題を通して、その具体的な手法やそれらの考え方を学んできまています。しかし、我々が社会で行っているシミュレーションは多岐にわたっており、それこそ全ての事象に対して行われていると言っても過言は無いでしょう。

 したがって、今まで知っているやり方のみならず、新しい知識も参考にしながら取り組んでいくことが重要になります。そのため、シミュレーションは現代の政治・軍事・経済あらゆる場面で判断を求められたり、大きな決定を行う上で欠かすことが出来ないものなのです。

 この講座では、ゲームやオペレーションリサーチをはじめとする様々なシミュレーションに触れながら、現実のあらゆる事象がモデル化できること、そしてシミュレーションを行うことで未来を予測できることを学んでほしいと考えています。

 いかがでしたか? 法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。

 ※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。