THAT'S 法政二!

高3選択講座リレー12 ~こどもの社会福祉学~

高等学校
THAT'S 法政二!

 法政二高の高校3年生は、1~2講座の「必修選択講座」を履修します。この必修選択講座は、各教員が専門性をいかして講座を開く大学のゼミのような少人数の授業です。多種多様な講座の中から、生徒が自らの興味・関心や問題意識に応じて講座を選択し、より広く深く学習することができます。

 今回は、社会科の講座として開講されている「こどもの社会福祉学」について紹介します。

Q.「こどもの社会福祉学」はどんなことを勉強する講座ですか?

 この講座は、「こども」をめぐる社会課題をテーマに、すべての人びとが人間らしく自分らしく生きることのできる社会を実現するための課題に向きあい考える授業です。

 具体的には、予期せぬ妊娠、出生前診断や人工妊娠中絶、出自を知る権利と社会的養護(里親や養子縁組)、待機児童問題、LGBTQ+やSOGIEと家族、こどもの貧困、虐待やヤングケアラー、ハンセン病問題と強制不妊手術、発達障害などについて考えます。
 自身の問題意識をもとに現状の課題について学び、課題解決に向けてグループでの話し合いや発表などを通して課題を共有しています。授業では、テレビのドキュメンタリー番組や漫画などを素材にしながら学びを深めています。

Q.「こどもの社会福祉学」の特徴的なレポートや、取り組みについて教えてください。

6月には、大学生(卒業生)からダウン症に関わるイベント企画の取り組み(大学のボランティア団体)についてお話をいただきました。授業で出産や出生前診断などを学んだあとの時期であり、いのちについて考える貴重な機会になりました。

 9月には、こどもの貧困について映像や資料をもとに班で話し合いを行いました。貧困の原因(背景)、こどもや家族への影響、必要な対策について考え、プレゼンを行いました。

 法政大学が示したダイバーシティ宣言をふまえ、自分たちの足元から考え、学びを進めています。

 いかがでしたでしょうか?今回の「こどもの社会福祉学」を含め、法政二高では例年 40~50 個もの必修選択講座が開かれていて、それぞれ工夫がこらされた授業が展開されています。
 今後もさまざまな選択講座について紹介していきたいと思います。

※開講される選択講座や、その内容は年度によって異なります。