THAT'S 法政二!

高校授業紹介8 -高校2年家庭科-

高等学校
THAT'S 法政二!

 現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に付けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回はある日の高校2年生の家庭科の授業を見てみましょう。

Q.今日の家庭科の授業では、どんなことに取り組んでいますか?

 家庭科では、多様な他者と社会との繋がりを意識しながら自分の生活を創造する力を身につけることを目的に1年間学習します。年間通して、物事を調べ自分の考え意見をまとめることや、調理実習や班討論など共同で学び合う取り組みを設定しています。

Q.家庭科では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?

 1学期は、家族や家庭に関わる問題について、「性(ジェンダー)」を軸に学習します。その中で、「性別役割分担は必要か」「女らしさ、男らしさは必要か」というテーマでミニディベートを行いました。この取り組みでは、ペアで準備する過程や討論する過程で、今まで自分だけでは気がつかなかった視点を持ち、新しい価値観に出会います。ミニディベート後には、討論内容をふまえながら社会のジェンダーバイアスについて学習しました。(児童虐待や自殺率、デートDVなどの背景にジェンダバイアスがあること)。この学習を通して、世の中のあたりまえや自分の価値観を疑い、広い視点をもって物事判断する力を身につけてもらいたいと考えています。また、自分も他人もジェンダーにしばられず、人と対等な関係を築ける人になってほしいと思います。

 いかがでしたか?法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。

※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。