私たちは、普段食べているチョコレートについてもっと知りたいと思い、昨年度から調べています。 チョコには様々な種類があることや色々な問題を抱えていることがわかりました。それぞれ詳しく紹介したいと思います。
★チョコレートファクトリーツアー体験
私たちは横浜市の馬車道にあるバニラビーンズのチョコレートファクトリーツアーに行きました。そこでカカオに関する情報を聞き好みの材料を入れてチョコを作ってもらう体験をしました。

まず、機械について教えてもらいました。
カカオからチョコレートに加工するまでに、5種類の機械が使われます。
カカオ豆を焙煎し、皮を取り除き、チョコの原料となるカカオニブを取り出します。それを粉砕しペースト状のカカオマスという状態にします。さらに細かく砕き、最後に砂糖を入れ甘みを整えます。その時に、砂糖入れる前のカカオニブやカカオマスを試食させてもらいました。甘さがない状態なので、とても苦かったです。

また、ゴミを減らすために、カカオニブを取り出す際にでる皮を紙にしたり、家具に加工したりしています。さらに、カカオニブに含まれるカカオバターという油分も無駄にしないために、保湿剤などに加工しています。
チョコを作る際に工夫していることとして、ツヤよくパリッと仕上げるために慎重に温度管理を行っています。
衛生面で気をつけていることとして、手袋をこまめに交換したり体調管理に気を使ったり、器具のアルコール消毒や細菌検査を行い、安全性を保っています。また、衛生管理の資格やルールを学び、ファクトリーの安全につなげています!
〈フェアトレードについて〉
バニラビーンズではカカオを仕入れる際に、正当な価格で取引できるようフェアトレードをしています。フェアトレードとは、開発途上国の生産者が正当な価格で商品を取引できるように支援する仕組みです。
具体的には、加工の過程で特別発酵したカカオを仕入れることで品質を上げ、価格を高くし農家の収入につなげているそうです。また、カカオ生産の施設を作ったり、若い世代の農園に土地やカカオの木を提供したりしているという話を聞きました。
私たちができる支援としては開発途上国の原料や製品が公平な条件で取引されていることを認証するフェアトレード認証のついた商品を買うことなどがあります。
お話を聞いて、チョコレートが作られるまでにはカカオ農家さんのたくさんの苦労が積み重なっていることがわかりました。フェアトレードの話を聞いて、こうした企業の取り組みが、農家さんの生活に深く関わっていることがわかってとても驚きました。また、私たちもフェアトレード認証のものを買って、協力しようと思いました。
★ききチョコ~世界とつながる ききチョコ~
カカオ豆には代表的な3種類の品種があります。
1つ目はクリオロ種、2つ目はフォラステロ種、3つ目はトリニタリオ種です。
・クリオロ種は中米地域で栽培され、味わいの特徴は渋みが少なくマイルド・ナッツのような香りが特徴です。
・フォラステロ種はガーナで栽培され、渋みと苦味が強いのが特徴ですが、カカオ感もしっかりあります。
・トリニタリオ種は中南米、ベトナムなどで栽培され、フルーティーな酸味を持つものが多いです。
カカオ豆は品種や土、気候の違い、その土地特有の発酵する菌の違い、それぞれの機械の工夫の仕方により、生産国によって味や匂いが異なります。
右の写真は、チョコの産地と味を図で表しているものです。

私たちはチョコレートファクトリーに行き、ききチョコをやってみました。
そしてチョコを度数ごとに比べ、下の写真に一言でまとめてみました。


★チョコの違いはなんだろう?
お店に行くとさまざまな種類があります。私たちはたくさんあるチョコレートの違いについて疑問に思い調べてみました。
チョコレートには、ミルク、ホワイト、ダークなど、色や味の違いがあります。その違いを具体的に知るために、私たちはチョコレートファクトリーを訪れた際にスタッフさんに違いをたくさん教えてもらいました。
違いの1つ目は作り方です。ミルク、ダークチョコの作り方は同じですがホワイトチョコはカカオの油分が原料となり作られています。
2つ目は砂糖の量の違いです。ミルクチョコの55%が含有量でブラックチョコレートは30%と含有量が少ないです。含有量とは砂糖が含まれている量のことです。
次の写真は、ミルクチョコを基本につくったオリジナルチョコレートです


〈チョコと合う飲み物〉
次はそれぞれのチョコレートに合う飲み物について紹介します。ダークチョコは同じように苦いコーヒや苦い紅茶などと一緒に食べるのがおすすめで、ミルクチョコはフルーツのジュースとの相性がとても良く子どもにもおすすめだそうです。そして甘くて苦手という人が多いホワイトチョコは砂糖の量が少ないものを選んだり、イチゴや抹茶などのパウダーを入れて味を変えて食べてみたりするという方法もおすすめだと教えてもらいました。
このようにチョコのそれぞれの種類には特徴があるため自分の好きなものを選ぶことがとても大切です!!
★カカオを使っためずらしい料理を作ってみた!
私たちは昨年からカカオについて調べていました。
その過程で、変わったチョコの料理を作ろうと思い、調べてみたら「チョコレートようかん」という和菓子があるのを知ったので、作ってみました。
〈チョコレートようかんとは〉
こしあんに寒天、カカオマスやチョコレートを加えて作ったようかんです。
〈カカオマスとは〉
カカオ豆の胚乳部をすりつぶしたものでとても苦いです。

〈作ってみた感想〉
作っている時にチョコとあんこの良い香りがしました。また、あんこを火にかけるととてもとろとろになってびっくりしました。
冷やして型から取り出す時になかなか取り出せなかったのが大変でした。想像以上に簡単で作りやすかったです。
〈食べた感想〉
なめらかで口溶けが良く普通のチョコではなくカカオマスで作ったので苦味が少しありちょうど良い甘さでとても食べやすかったです。
〈終わりに〉
この経験を活かして、見たことのないチョコを使った料理を考えています。
みんなで作って、また報告するので楽しみにしていて下さい!